熊本の旅 ネロリオイルとボランティア②

熊本駅から水俣市へ。
九州新幹線はまだ復旧直後で時刻が不定だったので、
普通電車で水俣へ。

目的地の水俣市は、熊本でも南の方で、熊本市から電車で約2時間かかりました。
その日には宿泊地 鶴の舞温泉まで行け、就寝。
夜に着いたので、初めはよくわからなかったのですが、
今回の宿泊地は鶴の舞温泉といい、「ひなびた温泉街」とポスターでキャッチフレーズになっている位、味のある温泉街でした。
電車での道中でも、駅名からして温泉地だなーと思う駅が幾つかあり、
熊本は温泉がたくさん有ることを知りました。
この地域は地震の被害もなく、とても平和でした。
ただ、地震の影響でGWで九州・大分で約15万人の予約がキャンセルになったと情報があり(熊本市、南阿蘇市を除く)、
こういった被害が少ない場所でも、間接的な被害は起きています。

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この日からはネローラ花香房さん主催のネロリの花摘みツアーに参加しました。
ネロリオイルとは、甘夏などのみかんのお花。この花の花弁にオイルがあります。ネロリオイルは貴重な為、アロマ市場では高価な部類に入ります。
このオイルを取る為には、無農薬で栽培されていなければなりません。日本製はとても貴重です。
農園に着くと、そこから甘くさわやかな香りが漂ってました。
一日目はあいにくのお天気でしたが、二日目は晴天!

花弁からオイルが詰まった油胞が透けてみえます

みつばちさんもせっせと蜜を集めていました


天草が一望できる斜面に甘夏は栽培されています。

水俣市といえば、水俣病が思い出されます。
この農園の先代は、水俣病被害者でもあり、農薬をもう体に入れたくない、安全に食べれる甘夏とをいう思いをもって、もう30年以上前から無農薬で甘夏を作られているそうです。無農薬の甘夏の背景には思いが詰まっていました。

お花はひとつひとつ手で摘んでいきます。
これもとても大変な作業。
ネロリオイルの貴重さを感じました。



このオイルからスキンケアを製造し販売しているのがネローラ花香房さん。
代表の森田さんは、このオイルに地域産業としての希望を感じ、地元の方に応援され、設立されたそうです。森田さんが元々YMCA熊本で活動されていたご縁で、今回、YMCA熊本さんが管理されている避難所「御船町スポーツセンター」でアロマセラピーボランティアに参加しました。

ネロリオイルとyuicaのオイルでハンドマッサージ
そしてフローラルウォーターで足浴をしていただきました。



避難所生活で疲れた体はとてもガチガチでした。
プライバシーのない生活、今後の不安。思うだけで心が硬くなります。
お話しながら、ゆっくりと施術
体がほぐれだすと、心もほぐれ、会話も明るくなっていきます。
笑顔を見たらほっとしました。

ネロリのオイルを「甘夏の畑の香りがする」と言われる方も。
香りは記憶を運んでくれます。

半日というあっと言う間の時間でしたが、
受けてくださった方にとって気分転換として少しでも役だっていれば幸いです。

森田さんによると
地震直後、被災された市内の方がボランティアとして施術されていた様ですが、
そのかた自身も被災者。お話をしながら涙が溢れたりと、その方自身が体調を崩されたそうです。県外の方にボランティアをしてもらいたいとお話されていました。
違うエネルギーを運ぶ事意味を感じます。

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今回、行く事になっていた熊本行きから、参加する事になった現地でのボランティア。
とても貴重な機会でした。

現地はまだまだこれからです。今回をきっかけに、今後も自分がなにができるかを考え、行動していこうと思います。




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